阿吽はあうん。云々はうんぬん。でんでん(by安倍晋三は無教養)ではありません。

 

今、NHKのラジオで、向田邦子の「あうん」の岸本加世子さんの朗読が放送されている、という情報を大学時代からの友人のInstagramのポストで知った。


流石にNHKと言えども、全編朗読を放送することは不可能で、一章のみらしいが、聞き逃しの「らじるらじる」でも聞ける。


早速月曜から今日までの分を聞いたが、いいわ。切れのある向田さんの文章が楽しめます。

戦争前の昭和の日本の雰囲気が伝わってきます。


僕は、エッセイから短編まで彼女の著作をそこそこ読んでまして、唯一の長編とも言われる本作も読んでますが、岸本さんの声で聞くと、新鮮に聞こえる。


友人が引っ越してくるので、親切で、いろいろ準備をしていた会社社長、実は友人の奥さんに恋してる、という話なのだが、向田さんの歯切れの良い文章が、ネチネチした暗さを感じさせない。


ドラマ化もされているらしいが、朗読で聞く位が丁度いい。


飛行機事故で亡くなったので黒柳徹子と同じ年くらいなのだらろか?

亡くなられたがゆえに、いつまでも若い向田さん。

描く世界は懐かしい日本なんだけど、彼女のファショナブルな感じとのギャップ萌え。

この才能を事故で失ったのは甚だ残念。