ニューヨークの普通のつき合い

 大江千里と坂本龍一。

なんか接点がなさそうな僕の大好きなアーティスト二人には、普通の人と人の関係が僕の好きな大都会、ニューヨークであった。

結構長い期間の付き合いの主な出来事を、上手に切り取った大江千里の文章。


二人のつき合いの背景になるのは、いつもニューヨークだ


その街なかで、繰り広げられる「世界の坂本」と、ジャズピアニストの挑戦を続ける大江千里の交流は、気を使い積極的になれない大江千里と「ごめん」や「ありがとう」という大物が滅多に口にしないで有ろう教授の人間性が垣間見えて、読んでて新鮮だった。


こんな追悼文すてきだな、と思って3回読んだ。


そしてニューヨークでいきなり坂本龍一に大江千里が聞かされた「シェルタリング・スカイ」を聞くと、深い感動がまたやってくる。

ニューヨークで初めてこの曲を聞かされた大江千里は泣いてそうだ。そりゃー泣くよね。(ニューズウイークの大江千里の追悼文はこちら)