坂本龍一とシェルタリングスカイとお香と。

 インターネットの会社にいたときに、年末の忘年会かなんかの出し物で、その一年をドキュメント風なまとめたビデオが上映された。  


勿論社員がビデオを撮り、編集した。


その中で、責任者が(今の東京都の副知事だ)結構エポックメーキング的な出来事を思い出を語るシーンのBGMが音楽が坂本龍一のシェルタリングスカイだった。


もちろんアルバムを聞いてるのでその曲は知っていたし、好きだった、あまりにも絶望したくなるほど悲しく美しい曲だった。


そんな僕にとっての名曲が、忘年会の余興のビデオのBGとして流れてるのが、そして妙にマッチしてるのが面白くて、ニヤニヤ笑っていた。



その後、サントリーホールで、坂本龍一 playing orchestraというコンサートがあった。


坂本龍一の名曲の数々をオーケストラ用に編曲して、教授もピアノを弾いたり、指揮をしたりと贅沢すぎるコンサートだった。


このコンサートで、シェルタリングスカイが演奏されたとき、あのビデオの事を思いたして、声をして笑う程おかしくなって、必死に堪えたことが思い出である。

大阪時代、京都で坂本龍一のピアノだけのコンサートがあった。


カーボンニュートラルかなんかにご熱心で、照明を抑えた薄暗いホールは、ピアノのそばには置かれたお香の香りが漂っていた不思議な空間だった。


そのコンサートで演奏されたピアノだけのシェルタリングスカイは泣けるほど美しすぎた。

古都でお香の香りの中、薄暗い照明で坂本龍一のピアノを聞く、いとおかし。


昨日からエンドレスで聞いてます