ザ・ベストテンは、徹底して生音に初期はこだわっていたらしい。
服部克久編曲で、歌番組なのにティンパニがあって、ストリングスのみなさんもちゃんといた。
例えば、サーカスのアメリカンフィーリングの頃は、このバンドで対応できた。
元々は坂本龍一さんのオリジナル編曲でオーソドックスな楽器を基本使っていて、もとのアレンジを活かしながら番組のバンド用に服部克久がアレンジしている。ちょこちょこ出てくる服部節が印象的。
ところが矢野顕子春「咲小紅」わらべ「メダカの兄弟」イモ欽トリオ「ハイスクールララバイ」まで行くと、生のバンドでは演奏が無理になり、多分泣く泣くカラオケを使っているのだろう。
この時代以降、世を上げてのバンドブームで番組が用意している生バンド(弦楽器、管楽器、ドラム、ギターみたいな)はお役目ごめんになった時代なんだよね。
FM東京の宮川泰歌謡ベストテンでは、提供がKOSEだったので、KOSE以外のCMソングは世の中に無いことになる、という恐ろしい世界だが、ベストテンには資生堂があった気がするけど、春咲小紅ちゃんと出てます。
なんと!バックバンドにY.M.O.を従えてのご出演。でもなんかカラオケぽい。
別の日は、カラオケになんと!矢野顕子の生ピアノが乗ったバージョンで放送されてます。
初めて聞くけど、いい感じ。
テレビだと、CDとは違う音を聞かせてくれることがあり、いいですね。ライブ感にこだわった、というザ・ベストテンのスタッフの魂が聞こえてくる。