買い物ブギと放送禁止と関ジャニ∞

 朝ドラは3月にして、買い物ブギまでやってきた。


笠置シズ子最大のヒットのこの曲、現代に換算すると600万枚以上売れたということだが、真偽の程はわからない。


黒柳徹子の自伝をもとにしたドラマ、「トットチャンネル」では、NHKで笠置シヅ子が歌うシーンに若い黒柳もエキストラとして参加し、めちゃくちゃにするシーンが登場する。


NHKの撮影、と言うのがそもそもフィクションで、本当は映画の撮影だったようで、このシーンは残っていて、ユーチューブで楽しむことができる。


黒柳徹子は監督に怒られ「帰れ!」と言われたので、目視した感じ写っていない。


写っていれば、歴史的にも貴重な芸能史になっただろうに。


さて、本題。


有名な話だが、この曲のオリジナルは現代になって編集(削除)されている。


多分マスターテープなんて概念がない時代のものだから、SPレコードをCDにするとき録音して、ある部分をばっさりカットしているんだと思う。


その部分とは

おっさんおっさん、これなんぼ?

の連呼が続いたあとの

「わてツンボで聞こえまへん」

のツンボで、の部分だ。


この部分をバッサリカットしているので、笠置シヅ子バージョンては多分ここだけリズムがおかしくなっていると思う。


まぁ現代の意識としては当然かもしれない。


この曲が発売された当時の感覚では、普通に使われていた言葉なのだろう。



さて、ここからは初めて知った事実なのだが、この曲には実はもっと長く削除された部分があるそうだ。

(プレジデントのリンクに詳しい)


このオッサンとのやり取りの後、向かいのお店に向かい、今度はおばあさんに色々メモを見せると、


「書き付け渡せばおばあさん これまためくらで読めません。手さぐり半分なにしまひよ」


という歌詞があったそうだ。

今の感覚ではくらくらするが。


今はこの部分全体が削除されていると思う。


現代になり、トリビュートアルバムに収録されたりする機会も多い、なにせ大ヒット曲だから。


服部良一生誕百年に「服部良一」という息子と孫がプロデュースしたアルバムでは関ジャニ∞が歌った。


大阪弁の歌詞だから、関西出身者が歌って当然だろう。現代風の洗練されたアレンジに、アンニュイな感じに服部克久の弦のアレンジが乗っていて、非常に楽しい。

関ジャニ∞とは誰と誰によって構成されているのかすらわからないが楽しめる。(村上くんとやらが昔ニキビのCMに出ていたのは知ってる。

(最近テレビ見ないから知らないけど、まだこのCMやってるの?!)


で、この関ジャニバージョンでは

「耳が悪くて聞こえまへん」

と置き換えられリズムを保っている。(これは知らなかった)


ちなみに、作詞は村雨まさをというペンネームの服部良一。

八百屋で東京ネギを歌いながら、東京ブギと自分の持ち歌に言及するところは遊び心が溢れてて楽しい。


さて、残り一ヶ月になったヴキウギ。いよいよ米国公演で、ドラマには登場させられないジャニー喜多川兄弟の代わりに小夜ちゃん登場か?!乞うご期待!!