長江健次ではない。

 我輩は小学生からの筋金入りさだまさしファンである。


当然映画「長江」を見に行くのもファンとしての勤めだった。

(長江健次てはない)


映画は正直、高校生には退屈だった。


が、唯一の収穫がサントラだった。


プログラムによると、渡辺俊幸さんと服部克久さんがそれぞれ作ったと。


サントラを買ったが、言うまでもなく、いいね🤘と思ったのは見事に全部服部さんの作品だった。


世にCDが出てくるのはちょい後である。


高校で我輩は放送部に属していた。


夏におこなわれる放送コンテスト(NHK主催だったはず)に出品する先輩の作品の言わばADとして働いた。


学校の隣の駅にある国宝白水阿弥陀堂のドキュメント。と言うか紹介ビデオ。

僕は何度もこの国宝に通い、三脚を運び、編集の補助をし、とまさにA.D.ブギだった。


嫌な先輩ではなかった、たまに悩むと相談されたりした。


その中で「BGMになにかいいレコードない」?と聞かれ、長江のサントラを推薦した。(長江健次ではない)


レコードを貸してあげ、聞いた先輩がハマったのも全部服部克久の作品だった。


ストリングスが重々しいメロディを奏でた曲を何回かと他にも数曲使った記憶がある。


所が僕はそのアルバムを家に持って帰るのが面倒で、放送室に置いたまま忘れて卒業してしまった。


また買えばいいや、と思っていたが、よほど売れなかったのか(映画がヒットしてないからサントラが売れるわけない)CD化もされず、廃盤になった。


いま、オークションサイトとかにたまに出てくるけど、落札してもレコードを聞く手段がない、サブスクにも無くて、ホントに入手困難になってしまった。


今日、YouTubeを見ていたら、中国人が映画全編を、上げているのを発見した。

 

日本だと「長江」だけど(くどいけど長江健次ではない)中国語では見たこともない漢字が当てられていて、長い間発見見つけられなかった。


冒頭やエンディングなどをちょっと見たけど、(なにせ2時間もある!)あの懐かしい曲や何度も心の中で口ずさんだあのメロディを何十年ぶりにリアルに聞けた!(T_T)


白水阿弥陀堂の作品に使った曲もリアルに蘇ってきた。


これはもうどうしていいのかわからないけど、レコード盤を落札して置くべきレベル。


ちなみに、白水阿弥陀堂は全国大会に出場し、NHKホールで審査会が行われた。そして僕は渋谷に目覚めて渋谷系になった。(長江健次ではない)


映画の中で100歳の書道家が「長江」とタイトルを書いて、それが出る5分30秒からその曲は流れます。



メインテーマじゃん。