知の巨人とすれ違ったとき

 かつて神保町の沿線に住んでいたことがあり、ご飯を食べたり、本を買ったり、楽器屋を覗いたり、何気に神保町の駅で降りることが多かった。


地下鉄から地下鉄の階段を上っていると(エスカレーターが少なかった!)向かいから見たことがある人が降りてきた。


街で不意に著名人とすれ違う時というのは、「あれ、誰だったかな」と名前が出てこないものだが、この人の場合は、ご尊顔を拝した一瞬にして分かった。


立花隆さんだ。

(賢い方の立花隆。馬鹿な方の立花孝志ではない。)


両手に本がたくさん入ったと思しき書店の紙袋を持って、重そうに階段を下りていた。


立花さんは「知の巨人」と呼ばれ、たくさんの本を読んでいることは有名だが、まさか本を仕入れた後に偶然すれ違うことがあろうとは。そしてあんなに一気に本を買うとは、二重でびっくりした。

                         立花さんの書斎


神保町の三省堂とか、気がつかなかっただけで、有名な作家や著名人とすれ違っていたんだろうな、と思う。


後にも先にも、はっきりと認識したのは立花さんだけだった。


コメント