大学生になって本格的一人暮らしを
東西線のとある駅のそばで始めた。
近くにダイエー系のスーパーもあり、
病院も銀行もあり、
古本屋もあり、
ディスカウントストアもあり
TSUTAYAもあり、
なかなか適当に選んだ割には
充実の街並みだった。
部屋からすぐに
今の言葉で言えば
町中華があった。
大学生だからそんなに
頻繁に一人で
外食することはなかったが、
風邪を引きそうな時とか、
仕送りがあった時、
バイトの給料が入った時
その店に勇んで行った。
当時はとろみの付いた中華、
と言うのが謎で
(知れば簡単な話なんだけど)
中華丼とか肉野菜炒めとか
よく頼んだ。
その店のテーブルには、
醤油、ラー油、ソース(とんかつとかメニューにあった)、胡椒などに
混じって、赤いキャップの味の素が堂々と置いてあった。
まだ青い学生だったけど、
この店プライドないな、
とちょっと批判的に見ていた。
ある日ふと「かけてみるとどんな感じになるの?」と思って
野菜炒めに掛けてみた。
するとどうでしょう。
あら不思議、何倍もおいしく感じる。
こうなれば止まらない。
ついに白飯にかける、
という暴挙に出てしまった。
しかしこれが美味いのです
この店に来るたび、
美味しんぼを読みながら、
ご飯に味の素を「爆かけ」
してました。
「美味しんぼ」という味の素というか化学調味料に否定的な漫画を読みながら、白飯に味の素をかける、
というシュールな光景でした。
多分料理にも
多量の化学調味料が
使われていたのでしょう。
おいしかったです。
それから、
東西線の逆側に引っ越しして
この店の行方はしれなく成りました
それ以降も中華料理店は常に気にしてました。
最終的には、
駅前の政治談義好きの
マスターのいる王将に
落ち着いたんですけどね。
こういう店に調味料を提供するのが
多分「創味」でシャンタンとか
使うんでしょうね。
私の好みは味覇ですけど。
味覇の話はまた今度。



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