後輩の会社の同僚二人が出張で、ホテルのフロントで、「予約した鴨と鷺です」(カモとサギさん)と言ってウケたという話を聞いた。
鷺さんにしても、鴨さんにしても、クラスに必ず一人はいるようなポピュラーな名前である。この地域では。
出張先では珍しい名前の二人がやってきたのでウケたのであろう。
「鴨さん」と、「葱さん」がね、と言われれば、瞬時に「ウソつけ!」となるのだが、この地域では、鴨さんと鷺さんはありうる。
海が近い地域では、ほとんどのお宅の表札が鷺さんである。
そのそばには鷺内、鷺作という住所もあり、鷺さんとの根深い関係を象徴している。
我が家も区画整理で「中央」なんていう「あさひが丘」的な住所の前は、鷺作といった記憶がある。
実際我が家の前の沼地には、冬に鷺が飛来していた。今は原発の汚染土しかない。<